赤いプッシュSWはブレーキです。1回、押してブレーキ状態、もう1度押してブレーキ解除のトグルタイプになっています。これはスロットル位置がどこでも押せばブレーキです。ですから緊急ブレーキになります。かなり高速で走っていても殆ど列車はブレーキSWを押した瞬間にピタッと止まってしまい、何か実感的ではありません。カトーのフライホィール付きの1部の車両は少し滑走します。その為、このコントローラでは、現在、運転中のデューティ比に応じた時間でブレーキがかかって停止するようにしています。つまり、高速で走行していれば、緊急ブレーキをかけた時点からその速度に応じた滑走距離で停止するようにしています。もちろん、これはマイコンのプログラムで制御していますので、いくらでも変更が可能です。ただ、現在のプログラムではメインルーチンを通過する回数で滑走時間を決めていますので、メインルーチンが変更されると、滑走時間が変わってしまいます。ここは早急にタイマ割込タイプに変更する予定です。又、この機能は列車が発車する時も有効なので、ブレーキを解除すると徐々に速度を上げ、停止の時の滑走時間と同じ時間でmax速度になります。(もちろん、軌道に斜度があるとなかなか同じようにはなりませんし、編成によっても違います。)1度、maxの速度をスロットルで決めておけば、途中のスピードを変更する必要が無い限り、このブレーキSWのみで運転できます。 これは往復運転レイアウトで自動運転をする時に良い機能かなと思っています。 スロットル用スライドボリュームの直ぐ上のSWは正転/逆転(フォワード/リバース)SWです。どちらが 正転(順方向)/逆転(逆方向)かは、レールへの給電方向によりますのでここでは決められません。この回路では、SWのレバーが上を向いている時に緑のLEDが点灯し、下を向いている時には赤いLEDが点灯します。ここでは暫定的に赤いLEDの点灯時を逆方向(リバース)、緑のLED点灯時を順方向(フォワード)とします。実際のレイアウト上では、上り/下り、右回り/左回り 外回り/内回り(複線)となるのでしょうか? 列車が走行中にこのSWが反転しますと、前ページのPWM出力部のFETやM車のモーターに大きなストレスがかかります。場合によってはFETやモーターが壊れるかも知れません。このコントローラでは、このSWが反転した時は、一旦速度ゼロ(停止)にしてから方向(電流の給電方向)を反転させています。ただ、どのくらいの時間、速度ゼロ状態にしておけばよいかは、M車のモーターや列車の編成状況によって変わってきます。本当は、モーターへの給電を断った後、慣性で回るモーターからの逆起電力の値がゼロになるのを読んで、モーターの回転方向を変えるようにする必要があります。現在はそのような制御にはしてありません。PWM部のFETのPch部とNch部が同時ONになって破壊しないように適当な時間、PWMのデューティ比をゼロにしてあります。モーターによっては大きなダメージを受ける可能性はあります。私の車両では未だ、これによってモーターが破壊したような例はありません。
写真の基板上の上側の8個のSWは現在の回路ではポイント(TurN-Out)切り替えスィッチとして使用しています。下の速度カーブ設定用SWと一緒にして、9個のSWの3×3のマトリックス・スキャン回路でSWのON-OFFを読みとっています。シリアル通信(ネットワーク)によるスィッチモジュールができれば、この8個のSWは別の用途に使用できます。SW(スィッチ)が切り替わる際に発生するチャッタリングもマイコンのソフトウェアで除去しています。このSWのレバーを上下に切り替えることによってポイントマシンが動作します。 ポイントマシンを動作させるポイント駆動回路は別のページで説明します。 |